
こんにちは。
夏の切花、こんな経験ないですか?
「昨日買ったのにもう元気がない…」
「水替えしてるのに、すぐ臭う」
「やっぱり夏はもたない?」
実は、夏の花がすぐ枯れる原因は
温度と雑菌の急増です。
そしてこれは、
正しい道具を使うだけで大きく改善できます。
今回は、花屋歴15年の現役花屋が、実店舗でも実践している「夏の花を長持ちさせる便利な道具」を徹底解説します。
筆者は、15年間実店舗で勤務し、夏にお花が持たないと悩んでいるお客様を数々見てきており、的確なアドバイスを行ってきました。都内の大型店舗に勤務していた経験もあります。
当記事を読んで、暑い夏でも切花をより長く楽しみましょう。
この記事で分かること
- 夏の花がすぐ枯れる原因
- 夏の花を長持ちさせる道具の紹介
- 夏のNG管理方法
この記事はこんな方におすすめ
- 夏になると花をすぐ枯らしてしまう
- 暑い夏でも花を楽しみたい
- 夏の花の具体的な管理方法を知りたい
なぜ夏は花がすぐ枯れる?【原因を理解する】

夏の花が傷みやすいのは、主に次の3つです。
猛暑の気温による傷み
お花は暑さに弱いものが多いです。夏のお花でも、暑すぎたり、直射日光にあたると、傷んでしまう場合もあります。
水温が上がると雑菌が増殖する
気温が高いと、水温も上昇します。
一般的に最近は20℃を超えると活動が活発になり、25℃以上で急激に繁殖スピードが上がるとされています。夏場のしつおんが28〜32℃になると、水温も同様に上昇し、数時間で菌類が増加することもあります。
その結果、茎の導管が詰まり、水が吸えなくなります。
エアコン直風で乾燥する

エアコンの直風があたると、花びらから水分が奪われます。その結果、萎れる原因となります。
切り花は根がないため、環境の変化に非常に弱い状態なのです。
筆者の勤務する実店舗では、毎朝必ず全ての花の水替えを行っています。それだけでも、花の持ちは1日〜2日変わることもあります。
夏の花の平均的な持ちは何日?
夏の花の持ちは平均3〜5日程度です。これから紹介する便利な道具を利用すれば、平均5日〜7日程度の持ちが期待できます。適切な管理を行えばそれ以上持つことも。
夏の花を長持ちさせるのに最適な室温は?

雑菌の繁殖を防ぐため、室温は20〜25℃が目安です。
夏の花を長持ちさせる便利な道具6選

夏のお花の管理に便利な道具を現役花屋がご紹介します。
① 花専用ハサミ(茎を潰さない)
ハサミは刃と刃で挟んでカットするため、普通のハサミだと茎が潰れやすくなります。
専用のハサミは、茎を潰さずにカットできるので、水の吸い上げが良くなります。
購入直後や水換え時に、1〜2cm切り戻すだけで日持ちが変わります。
- 夏は特に切り口が重要!普通のハサミは使用を控えましょう
② 切り花用の栄養剤(延命剤)
栄養剤はお花に栄養分を与えるだけでなく、お水の雑菌の増殖を防ぐ効果があります。切花栄養剤には「糖分」「抗菌剤」「pH調整剤」が含まれており、道管の詰まり防止と栄養補給の両方を目的としています。
- 夏は“栄養”より“抗菌”
ちなみに、栄養剤の代わりに砂糖は代用できません。詳しくは後ほど解説します。
③ 小さめの花瓶
水量が多いと一見安定しそうに見えますが、実は水が多いほど常温環境では温度が上がりやすく、菌の温床になりやすい傾向があります。夏場は必要最低限の水量を保ち、こまめな交換が理想です。
また、夏が旬の花には、水が少なめの方が良い花が多いので小さめの花瓶がオススメ。
- 水量が多すぎると水温が上がる
④ 花瓶用ブラシ
ぬめり=雑菌の塊。きちんと花瓶を綺麗に洗える花瓶用ブラシは、お花の長持ちに効果的です。
ぬめりが残っている花瓶を利用すると、お花は長持ちしません。
- 夏は清潔な花瓶を使用するのも、長持ちの秘訣。
⑤ 霧吹き
ラン類、クルクマなど、一部の夏の花は湿度を好むため、霧吹きで水を与えると元気になる花もあります。
きめの細かい霧吹きは、お水をより吸収しやすくなります。
- 湿度を好む花は、茎だけからでなく、葉や花からも水分を補ってあげると長持ちします。
⑥フラワーナイフ
フラワーナイフは茎を潰さずにカットできます。
また、ハサミよりも鋭利に斜めにカットできるため、断面積が広くなり、お水をたくさん吸収することができます。
アジサイや、ラン類などお水が大好きなお花に特に効果的
夏の花を長持ちさせるのにやってはいけないNG管理

やりがちな夏の花の管理方法を理由付きで解説します。
砂糖を入れる
植物の導管は砂糖の粒子よりも小さいため、糖分を吸い上げることができません。それどころか、砂糖を溶かした水は、雑菌が繁殖しやすいので、逆効果です。
適切でない水の量

水が多すぎると雑菌繁殖の原因に。少なすぎると水切れによる萎れの原因に。
花の種類によって適切水量は異なるため、購入時に確認するのが理想です。
窓辺放置
窓辺は直射日光があたり、お花や葉が焼けてしまう原因になります。
ハサミを洗わない
使用したハサミは放置しておくと雑菌が繁殖します。使用後、または使用前に洗剤等で綺麗に洗うと安心。
夏でも比較的長持ちする花

夏でも長持ちする花を選ぶことも、夏の花を長持ちさせるコツのひとつです。
・トルコキキョウ
・ひまわり
・クルクマ
・ラン類
・枝物・葉物
など、夏の暑さに強い花が挙げられます。
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初心者がまず揃えるなら?
お花を長持ちさせるために、揃えた方が便利なアイテムランキングはこちら
1位:花専用ハサミ
2位:栄養剤
3位:小さめ花瓶
全部揃えなくてもOK!まずは茎の切口と清潔さを意識して。
よくある質問(FAQ)

店舗でも実際によく聞かれる質問をご紹介します。
Q.栄養剤は毎日必要?
A.いいえ、水替えの度に入れるのが理想
栄養剤を使用すると、水が濁りづらくなります。水が濁ったら水替えをし、その度に栄養剤を入れるのがポイント。
Q.冷蔵庫に入れていい?
A.冷蔵庫には入れないで下さい。
冷蔵庫に入れ、外に出した時に、外との気温差により、お花に結露(水滴)が発生します。その水滴により、花びらにシミができたり、蒸れにより傷んでしまう場合があります。
Q.水に氷は入れていい?
A.氷を入れてもあまり意味はありません。
氷を入れても、数分で溶けてしまい、次第にお水はぬるくなります。つまり、効果は一時的のみ。長持ちに効果的とは言えません。
Q.夜だけ冷房つけるのは?
A.できるだけ常に涼しい場所に置くのがベスト。
常に適度に涼しい場所に置いてあげた方が長持ちに繋がります。冷房の直風は避けましょう。
まとめ|夏でも花はちゃんと長持ちする
夏の花がすぐ枯れるのは、花が弱いからではありません。
原因は「温度」と「雑菌」。
そして夏の花を長持ちさせるには、正しい道具でコントロールできます。
夏でも、正しい道具と管理次第で
3日→5日以上(それ以上の場合も)楽しむことは十分可能です。
今年の夏は、
「どうせ持たない」を卒業しませんか?
最後までご覧頂きありがとうございました。
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