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花の長持ちに影響!水揚げとは?水切り、割りなど現役花屋が徹底解説!

花の水揚げ方法をご紹介

こんにちは!今回は花の『水揚げ』についてご紹介します。水揚げは、花の寿命を大きく左右する「プロの現場でもっとも重要な作業」のひとつです。花のある暮らしには欠かせない、お花を飾る際に最初に行う作業です。

私は現在、花屋歴15年、毎日切り花を扱う現役フローリスト。この記事では、実際の現場でも行う方法をお花初心者の方でも分かりやすく!花の種類ごとに最適な水揚げ技術を徹底的に解説していきます!正しい水揚げを知って、お花をより長く楽しみましょう。

この記事の内容は一般のフローリスト専門誌の基礎理論に加えて、私自身が日々の現場で培った知見を組み合わせてまとめています。

 

当記事はこんな方にオススメ↓

  • 花がしおれる原因(導管詰まり)と、水揚げの仕組みが分かる
  • 花の種類ごとに最適な水揚げ方法(ハサミ・ナイフ・折り・叩き)が分かる
  • 花を長持ちさせるための実践テクニックと、失敗しないための注意点が分かる

 

 

そもそも花の水揚げって何??

花の水揚げって何?

お花屋さんで購入した花は、そのまま水に活けただけでは水を十分に吸い上げられません。

花の茎に適切な処理を施して、水を吸収させる作業を『水揚げ』と言います。いわゆる、茎をカットするなどをしてから水に活けて、水を吸わせる事を指します。

 

適切な水揚げがされているかどうかで、その後の花持ちもかなり変わってくるので、とても重要な作業です。

 

point!!
  • 水揚げは、花を購入(仕入れ)してきたら最初に行う作業。適切な水揚げを行うことによってお花がより長く持ちます。

 

お花が水を吸収する原理は??

お花が水を吸収する原理

お花は茎の先端からお水を吸い上げます。ですがしばらくすると、茎の先端からバクテリアや細菌が侵入します。

すると茎の導管が細菌で詰まってしまい、お水を上手く吸収できず水が下がってしまいます。(※)

つまりお水をよく吸わせるためには、水に活ける前に茎をカットするなどし、詰まった導管部分の茎を排除する事が効果的というわけです。

 

Point!!
  • 導管が詰まる主な原因は、「細菌増殖によるバイオフィルム形成」と呼ばれる現象です。
    これは農研機構の切り花研究でも確認されており、切り口を再度カットすることで詰まりが解消され、水の通り道が復活します。

(※)水が下がるとは??

水が十分に上の方(花の頭の方)に行く事ができず、元気がない状態を『水が下がる』と言います。

逆に適切な水揚げを行い、お花が元気な状態になった事を『水が上がる』と言います。

 

誰でもできる!水揚げ方法や種類を詳しくご紹介!

水揚げ方法は主に以下4つです。

  • ハサミでカットする
  • ナイフでカット
  • 折り
  • 叩き&割り

この他にも、『湯揚げ』や『焼き』などの水揚げ方法もありますが、上記の三つの方法だけで十分水は上がります。

『湯揚げ』••••茎の先端をお湯につけて茎の中の空気を排出し水を吸収しやすくする。
『焼き』••••茎の先端を焼く事で殺菌し、湯揚げ同様茎の中の空気を排出する。

 

それではお花によって適切な方法があるので、詳しくご紹介して行きます!

 

①ハサミでカットする

切花の水揚げ、ハサミでカット

茎の先端を普通にカットする方法です。これにより細菌でつまった茎を排除し、水の吸い上げを良くします。カットする部分については、茎の先端から約1cm程度のあたりをカットすればOKです。

またカットの方法にも種類があります。

 

まっすぐカット

普通にカットする方法です。こちらはそこまでお水を必要とせず、水も少なめに活ける花が向いてます。

まっすぐカットした方が良い花
カラー、ガーベラ、ダリアなど

 

斜めにカット

こちらは茎に対して斜めにカットする方法です。こうする事でカットした断面積が広くなり、たくさん水を吸うことができます。お水が大好きなお花は、茎を斜めにカットした方が良いです。

真っ直ぐカットした場合と斜めにカットした場合の違い

真っ直ぐカットした場合と斜めにカットした場合の違い

斜めにカットした方が良い花
バラ、葉物、グリーン系

 

斜め切りが有効とされる理由として、「断面積が約1.3〜1.6倍に増えるため水の接触面が広がる」という実験データがあるそうです。

 

水切り

こちらは水の中で茎をカットする方法です。水の中でカットする事により、切り口から空気の侵入を防ぎ、より水を吸い上げやすくなります。ですが、普通に空気中でカット(空切り)してから水に活けるのでも特に問題はないです。元気がない花の場合は水切りするとより効果的です。

カットの方法も3種類ご紹介しましたが、基本的にまっすぐカットで問題はありません。ただ、斜めにカットしたり水切りした方が水が上がりやすいので余裕のある方はやってみてください。

Point!!
  • カットはまっすぐ空切りで十分だが、余裕があれば水切り&斜めにカットをすれば良い。

 

ハサミは花専用の花バサミを使用しよう!

普通の紙切りバサミと花バサミでは何が違うのでしょう?一見同じように見えますが、全く異なります。そもそもハサミは、2枚の刃で挟むように物をカットします。紙切りバサミで花の茎をカットすると、茎が潰れてしまう可能性が大なのです。花バサミの方が、茎が潰れにくい状態でカットできるので、花持ちがよくなります。

 

ちなみにオススメの花バサミはコチラ↓

 

 

②ナイフでカット

花をカットするのにナイフを使用するのはあまり馴染みがないかもしれません。ですが、じつはお花屋さんにとっては必需品です。

やり方はナイフで茎の先端を斜めにカットします。

フラワーナイフの使い方 
茎をナイフでカットした断面
縦に削ぐようにカットします

ハサミでカットするのと、ナイフでカットするのは何が違う??

先述の通り、ハサミは二つの刃で挟んでカットするため、水を吸うための茎の導管が潰れやすくなります。(花バサミは通常の紙切りバサミよりは茎が潰れにくくはなっていますが)

ナイフでカットする場合は、一方向に圧力をかけてカットするため、導管が潰れずにより水を吸い上げやすくなります。

専用のフラワーナイフがあるので、より長く花を楽しみたい方は使用する事をオススメします。手を怪我しないよう、扱いには十分注意しましょう。

 

 

 

ナイフでカットした方が良い花は、、
スカビオサ、グリーンミスト、アフリカンブルーバジル、ダサティーミラー、ラン系
主に水が下がりやすい繊細な小花や草花系、乾燥が苦手な花などです。

 

+α   ナイフ&ワタを取る

じつはナイフでカットした後、茎の中の白いワタを取り除いた方が水上がりが良くなる花があるのでご紹介します。

 

ナイフでカットし、中のワタをとった方が良い花
アジサイ、スノーボール

 

こちらは特に水が下がりやすい花です。このワタを取り除くだけで、かなり水上がりが良くなるので試してみて下さい。

Point!!
  • 特に水が下がりやすい花は、ナイフでカットが効果的

 

特にアジサイは、茎の中のワタを取らないとすぐに元気がなくなる事が多い!処理すると5日前後は長持ちします。場合によっては1週間以上持つこともあります。

 

③折り

茎やカットするより、もっと効率よく水を吸う方法が『折り』です。

やり方は茎の先端をバキっと折るだけです。こうする事により茎の断面がギザギザ&繊維がほぐれてより水を吸いやすくなります。

ですが、これは向いてる花と向いて花に分かれるので注意しましょう。

 

折りが向いてる花

※菊は折りが向いてますが、基本的にはハサミでカットでも問題ありません。

 

④割り&叩き

枝物は水をたくさん吸うので、カットするだけでは元気になりません。枝先をトンカチなどで叩き、茎の繊維をほぐす事でよりたくさんの水を吸収できます。

また枝先に十字に切り込みを入れる『割り』でも、吸収する面積が広くなります。

枝は十字に切れ込みを入れるのも効果的
枝は十字に切れ込みを入れるのも効果的
枝は十字に切れ込みを入れるのも効果的

 

割りや叩きが効果的なもの
水をたくさん吸収する枝物

 

その他、注意事項

その他、水揚げ時の注意

水揚げの種類と方法はご紹介しましたが、その他に気をつけるべき事をご紹介します。

 

ハサミ、ナイフは、清潔に!

お花が元気がなくなるのは、水を十分吸えていないから。その原因の一つとして、茎の導管が細菌やバクテリアで詰まってしまうという事を説明しました。

つまり、汚れたハサミやナイフを使用すると、そこについた細菌などでまた茎の導管が詰まってしまいます。なので、ハサミやナイフは常に清潔にしておく事が大切です。

 

道具は専用の物を使用し、メンテナンスもする

フラワーナイフや花バサミは、プロの花店でも必ず使用する専用工具です。
特に「刃の角度」「挟み込み圧力」「材質」によって導管が潰れにくいことは、業界団体(日本フローリスト協会)の教材でも説明されているので、きちんと専用のものを使用することをオススメします。

また、私自身、使用後は洗って清潔にし、刃の切れ味をよくするために、定期的に刃を業者に研いでもらっています。

 

Point!!
  • 道具を清潔に、かつ定期的にメンテナンスをすることで、導管詰まりによる“水下がり”を大幅に減らせる!

 

水に浸かる葉は取る

葉が水に浸かると、水が濁りやすくなります。水が濁るのは、水中に細菌などが増殖しているからです。水揚げをした後、花を活ける際は水に浸かる部分の葉は取り除いておきましょう。

 

茎から白い液体の出る花について

オキシペタルムなどの一部の花ですが、茎をカットした際に断面から白い液体が出てくる場合があります。

この白い液体を放っておくと、固まってしまい導管を塞いでしまいます。水で洗い流してから活けましょう。

 

お花の栄養剤は使用しよう!

水揚げ後は、お花の栄養剤を使用するのがオススメ!お花の栄養剤は、お花に栄養を与えるだけでなく、水が濁りづらくなる効果も。そのため、お花がより長持ちします。また、お花が綺麗に咲くという効果もあります。

 

最初から元気がない場合は?

お花が最初から元気が無い場合

花首が下を向いてだらんとなってしまったり、なんとなく元気がない場合は、頭を上を向かせるように新聞で巻いて水揚げしてみましょう。

お花は水を吸うと、その時の姿のまま元気になるので、新聞で巻く事で姿勢を矯正させる&支えてあげる効果があります。

ちなみにコスモスなどの繊細な花は首が下に向いたまま水揚げすると、元気になるけど首が下を向いたままになるので、見た目があまり美しくなかったりします。

 

いかがでしたか?

正しい水揚げ方法を知って、より長くお花を楽しみましょう♪

最後までご覧頂きありがとうございました♪

 

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